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「とりあえず、家まで送って行くから」と、瑞希は私のマンションまで送ってくれた。
「大丈夫?」
「うん、ありがとう、ごめんね」
「何かあったら、いつでも駆けつけるから、連絡して!」
「うん、ありがとうね」
と言っていると、
「茉子!」と呼ばれた。
修斗だ。車で来たようだ。
瑞希が車から降りて、
「修斗くん! 茉子とちゃんと話して! 泣かせんじゃないよ!」と言ってくれた。
「はい、ご迷惑をおかけしました」と謝っている。
「じゃあ、行くわ」
「ありがとう〜」と瑞希に手を振った。
「ごめんな、ちゃんと話したい」と修斗が言った。
「うん、私も飛び出してごめん」
「あ、車で話す? それとも……」と修斗が言うので、
「もう遅いから、ウチで。車停めて来て」と言った。
「分かった」
「先に入ってるから」
「うん」
と、修斗は、駐車場へ向かったので、先に部屋に入った。
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