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しばらくすると、ガチャとドアが開いて修斗が入って来た。
私は、
「ごめん、シラフでは話せない」と、冷蔵庫からビールを出した。
──まあ、酔わないんだけど、と思いながら
「うん、あ、俺は……」と手を横に振っているので、
ミネラルウォーターを手渡した。
「ありがとう」
ソファーに座った。が、また修斗は床に座っている。
そして、私が話すのを待っているようだ。
しばらくすると、
「茉子、本当にごめん」と又謝った。
私は、
「あのね、修斗に聞きたいことがある」と言った。
「うん、何?」と言うので、
「修斗は、今でも蘭さんのことが好き?」と聞いた。
すると、
「ううん、もうとっくに恋愛感情なんてないよ」と言った。
「でも、あっちはそうじゃないみたいだね」
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