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長い沈黙のあと、
「修斗は、どうしたいの?」と聞くと、
「もしも許してくれるなら、これからも茉子と一緒に居たい」と言った。
少し考えていると……
「茉子は、どうしたい?」と聞いて来た。
「今すぐは、自分がどうしたいのか、分からない」
「そっか……」と悲しそうな顔をしている。
しばらく修斗を見つめて、
「でもね、修斗のこと、好きなんだと思う。そんなにすぐに嫌いになんてなれないよ。2年もずっと一緒に居たのに……ただ、もしまた、こんなことがあったらと思うと正直怖い」
「だよな、本当にごめん。でも、もう絶対ない!」
と言った。
「そんなの分からないよ……」
あの蘭さんだもの……と思ったが、それ以上悪口を言う気力もなかった。
「今は、俺のこと信じられないかもしれないけど、
俺はずっと茉子が好きだし茉子だけだし、もうこれ以上泣かせるようなことはしたくない」と言った。
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