修斗就職

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会社のホームページを見ると、おおよその年収モデルケースが書いてある。 私は物凄く驚いた。 「これだけ貰ってる人が居るということだから、自分の努力次第だな」と修斗は、笑っている。 私たちの世界とは、全く違うんだと思ってしまった。 「俺頑張るよ!」と言うから、 「うん、頑張ってね」としか言えなかった。 そして、修斗が初任給でご馳走してくれると言うから、 「ご両親に何かすれば?」と言った。 「美味しい物でも食べに行ってって、送金しておくよ」と言っている。 「一緒に食べるから嬉しいんじゃないの?」 「そっか、なら今度一緒に帰ろうよ」と言われたが、 「修斗1人で帰った方が喜ばれるよ」と促した。 それに、まだご両親に会うには、少し早いかなと思っていたから…… それでも、「飯行こう!」と言ってくれたので、 翌日の25日はちょうど私がお休みの日だし、久しぶりに外で待ち合わせをした。 せっかくなのでオシャレをして、 人通りの多い表参道で待ち合わせした。 が、張り切って早く着いてしまった。 ──修斗まだかなあ? 私の職場の人に会わないだろうか、 と思いながら、近くのお店を覗いたりして待っていた。 すると、少しチャラチャラした知らない男性に、 「ねえ、彼女! ご飯でも行かない?」と、ナンパされてしまった。
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