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アルミホイルに包まれた物が出て来た。
「何だろうね?」
修斗も同じように取り出している。
お皿の上に置いて、取り出したアルミホイルの包みを開いてみた。
すると……
「え?」
思わず修斗の顔を見た。
修斗は、先に取り出して、それを親指と人差し指で挟んで持って笑っている。
それは……
まさかの結婚指輪だった。
「え?」
「茉子! 色々泣かせてばかりでごめんな。
これからは、もっと茉子のことを大事にする。
一生懸命働いて頑張るから、俺と結婚してください!」と修斗が言った。
驚いたのと嬉しいのとで、やっぱり涙が出た。
──修斗、何キザなことしてんのよ!
とも思った。
まだ働き出したばかりなのに……とか、
あんなことがあったばかりなのに……とか、
色んな感情が混ざって、ウルウルしていた。
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