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──翌日
修斗が
「今日昼休みに母親から連絡があって、帰って来いって煩いから週末実家に帰ろうと思ってるんだけど、茉子も一緒に帰らない?」と又言った。
「あ〜でも今度の土曜日は私、仕事休めないし」
「そっか」
「家族水入らずで、初任給でご馳走して来てよ。
お母さんも楽しみにされてるんじゃない?」
「う〜ん、そうだな。じゃあ日曜日には早めに帰って来るよ」
「うん、分かった。盛り上がったら、ゆっくりして来ても良いからね」
「うん、分かった。まあ挨拶は、うちの実家より、先に茉子のご実家へ行かなきゃだしな」と笑っている。
ニヤッと2人で笑って、
「もしかして、ご両親に話すの?」と聞くと、
「もちろん!」
「そうなんだ」
嬉しかった。
でも私は、卒業式以来、母に何も話していない。
ただ、付き合っている彼氏だと思っているだろう。
まさか半同棲状態だなんて思いもしないだろうし。
もし入籍するなら当然話さないとな……と思っていた。
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