プロローグ

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彼女には、彼とのことを最初から何でも話している。 なので、失恋と言っても途中からは、世間的にと言われる婚外恋愛になってしまっていたことも…… もちろん自らが望んで婚外をしようと思っていたわけではない。 そもそも、そういうことには否定的な考えだった。 だから、他の人には話せないことも、瑞希にだけは何でも話していた。 瑞希は、『バカだね〜もっと早く素直になれば良かったのに……でも、一度しかない茉子の人生だから』と言いながら、いつも私の愚痴に付き合ってくれる。 ──── 「あ〜あ、終わっちゃった」 私が呆然としながら瑞希に報告したのが、数週間前のことだった。
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