240人が本棚に入れています
本棚に追加
テーブルを挟んで反対側に居る修斗が遠く感じられた。
「ん、どうしたの?」と優しく聞いてくれる修斗
「私たち変わらないよね?」
「ん? 俺たち?」
「うん」
「変わらないよ」とニコッと笑ってくれた。
「茉子、どうした? なんか変だぞ」
「何となく不安の方が大きくなった」
「そっか、大丈夫!」
泣きそうな顔をしている私に、ニッコリして安心をくれる。
「あとで慰めてあげるから、ほら、食べるよ!」
とサラッと言った。
私は、1人ポーっとした。
あとで? 慰める?
「はい、茉子」と焼けたお肉を器にどんどん入れてくれる修斗
「あっ! そんなに食べられないよ、修斗が食べてよ」
と、修斗の口にお肉を運んだ。
「う〜ん、旨っ」
と、美味しそうに食べる修斗が好きだ。
──この人と、ずっと一緒に居たい
そう思った。
最初のコメントを投稿しよう!