お祝いと約束

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吸い込まれるように修斗をぎゅっと抱きしめて、太ももの上に跨いで座った。 抱きしめながら、頭をヨシヨシしてくれる。 ぎゅっとされるのが一番好きだ。 「安心する」 「そっか」と黙ってしばらく抱きしめていてくれる。 離れて顔を見ると、どちらからともなくキスをする。 「茉子!」 「ん?」 「話して!」と言われた。 私のモヤモヤしている気持ちを吐き出した。 まず私が就職することで、学生と社会人とでは、時間の使い方が変わるということ。 それに、蘭さんの彼氏が卒業しても、当たり前だが修斗と蘭さんが同じ大学に居るということ。 「う〜ん、まず茉子が働き出してみないと分からないけど、俺も就活が始まるから、忙しくてサークルどころじゃなくなるからな」 「うん」 「の彼氏さんが卒業しても、俺には関係ないよ! 何気にしてるの?」と言われた。
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