お祝いと約束

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「ウウウッ」 「ごめんごめん、泣かなくて良いから」 「俺の意志で俺が呼ぶだけだから、茉子のせいじゃないから」 と、慰めてくれる。 どこまでも優しい人だ。 ジーっと見つめる。 「ん? まだ何かある?」と聞かれて、 「好き」と言う。 「ふふ、俺も好き」と又キスをしてくれる。 もう一度ぎゅっと抱きしめてくれて、 「なあ、茉子」 「ん?」 「まだ気が早いけど、俺が卒業したら一緒に住まないか?」と修斗が言った。 「え?」 あと2年弱 まだ考えたこともなかったから驚いた。 でも、凄く嬉しかった。 「本当は、今すぐにでも一緒に住みたいけど、まだ俺は学生の身だからきちんと働いてから。2年先になるけど、それまで待って欲しい! ダメか?」 「ううん、考えたこともなかったから驚いただけ」 「それまで頑張るから」 「うん、嬉しい〜!」
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