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【逢ひ秋】
花の色は
移りにけりな
いたづらに
我が身世にふる
ながめせしまに
秋の青空は
瞬く間に
移ろひゆく
ゆらりゆらゆら
ゆらゆらり
山は粧ひ
乾いた風に
紅葉が揺蕩ふ
哀愁漂ふ
飽きの雨雲は
瞬く間に
虚ろひゆく
はらりはらはら
はらはらり
街は粧ひ
乾いた雨に
銀杏が揺蕩ふ
愛執が漂ふ
行き交う人の
装いは
移ろいゆく
行き交う“ふみ”の
間隔(感覚)も
虚ろひゆく
あな、この心も
とりかへばや
女心は
瞬く間に
鬱ろひゆく
かさりかさかさ
かさかさり
女は粧ひ
渇いた道に
枯葉が揺蕩ふ
愛愁が漂ふ
愁ひが佇む
“あい”が膨らむ
花の色は
移りにけりな
いたづらに
されど心は
ながめせしまも
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次のページに解説載せるんですけど、ちょっとだけ自分なりに解釈してみて欲しいです🙏
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