抹消候補の俺たちは

1/14
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「どうなってんだよ!!」 目の前には、意識を失った見知らぬ男が1人と、意識を失った見知らぬ女が2人いた。 意識があって、割と元気なのは俺1人で。 その空間にはノートパソコンが1台と、ダイヤル式の……ちびまる子ちゃんで描かれているような……昔の電話が置いてあった。 「おい!誰だか知らないけど起きろ!!」 3人に外傷はない。 意識がないのは、睡眠薬でも飲まされたのだろうか。大きな声で呼びかけても反応がない。 俺も、ここにいたのだ。 「なんなんだよ……マジでよー。」 密室といえば密室なこの空間。 いったいなんなんだ。 まさか。俺と、この知らない3人は、“実は死んでる”とか?GANTZみたいに、なんか訳のわかんない、なんとか星人と戦いに行くことになる…とか? 「む、っ…無理無理無理!!マジで無理なんだけど……。」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!