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第4話 初体験
(5)
その日は最悪だった。
その日の前日、40歳前半の男性と会った。私も少し慣れてきて、色々と話題を振ることができるようになり、楽しい時間を提供できたとは思うけど、やはり最後に「大人の関係(セックスの関係)」を持ち出されたので、やんわりお断りした。
少し残念そうな顔をして、「また、連絡するよ」と言って別れたけど、連絡先は交換してないし、サイト経由で連絡(男性はサイト経由で連絡するとお金が掛かる)が来るとも思えない。
まあ、これっきりだろう。
そしてその日は、次に約束した30歳後半の男性と会った。
とにかく、もっと数をこなさなければ・・・。
駅前で待っていると、「やあ、友美ちゃんだね。初めまして」とサラリーマン風の男性が言葉を掛けてきた。
食事に行くのかと思ったら、そのまま喫茶店に入り、とりとめの無い話をした。女の子を楽しませる流暢な話しぶりから、結構、女性の扱いに慣れている感じがした。
今までは私の『食事か喫茶』との希望に対して、男性は全て『食事』を指定してきていた。どうせ同額のデート代を払うなら拘束時間の長い食事の方が良いと思ったのだろう。
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