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act8 パーティでアイドル女子を超えて、ヒロインになる
毎年、わが社の生誕記念を祝して、記念パーティがある。
それには、わが社全員が参加する。
一年に一度の一大イベントで、優秀社員の表彰、社長の演説、専門家の講演、盆踊り大会、カラオケ、宴会・・・など、一日続く大イベントだ。
そこでは会社の職員がほぼ集まるので、わが社では数少ない出会いの場となっており、その日は、誰もが着飾って、パーティへ行く。
「え?私、家にあるやつで行くんですけど」
「伊藤さんなら、可愛いから、何でも似合うよ」
「えーそうかなあ?エヘ」
寄りによって、あざとく注目を集めるしたたかな女がパーティへ。
そこで、またあの女は、取り立てて努力もしないのに、パーティでは主役になろうと思っているに違いない。
高校の時は、ドジで失敗ばかりして、笑顔でごまかして、それが受けたから、今でもいけると思ってる。
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