act10 アイドル女子とアイドル男子の結婚を邪魔しに・・・行かない

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 なんだ・・・何とも思ってない、あの二人、私のこと。  おまけに、憎き敵は最後まで、一生懸命で一本調子のまま、私まで一生懸命というセンスの中へ、入りきらないこの私の壮大さを抑え込んだ。私のことまで、何でも一生懸命で見て、私のことまで、エヘペロ?・・・さすが、生っ粋の、エヘペロ。なんていう、失礼な奴。この私を単なる一生懸命の輩にするとは。  凄まじい、さすが。最後まで倒せない敵だった。  可愛くて、一生懸命で、いつも笑顔で、優しくて・・・  竹内涼は最後まで格好良くて、彼も優しくて・・・ (ああ・・・)  あの二人が去っていく。  でも、あの二人、関係ある?私に。  命をかけて守ってくれるの?あの男が。  私は脇役の人生じゃない。私は誰かの人生の脇役じゃない。  脇役の同じ過ち?私はもう、繰り返さない。  私は自分の人生のヒロイン。  もう、独りぼっちじゃない。今仲間がいる。心配してくれる人がいる。  私を好きな・・・応援してくれる人もいる。   そう決めて、私は思いっきり回れ右をして、会社へ戻った。  階段を上がると、まだそこに腕を組んで待っている城市がいた。
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