ソウルキャスターズ 第1話「2034」

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「ナビチョーカー」 首に装着して使用する、通信機器。 このデバイスは近年、急速に普及し、人々の生活に根づいていた。 スマホのような通信機能だけではなく、AIによる補助機能、 現実と仮想を繋ぐVRデバイスの役割を担っている。 7267d1e3-c848-4969-91a7-397383e0d815 特筆すべきは「幽体離脱機能(ゆうたいりだつきのう)」と「精神複製機能(せいしんふくせいきのう)」の2つだ。 「幽体離脱機能」はユーザーの意識を肉体から切り離し、メタバースの世界に送り込む。これによって、五感を伴う完全なゲーム体験を実現。現実世界でできるあらゆることが、メタバースの世界でもできるようになった。 e54b8bde-90c6-42cb-b9e9-8787d29fb76e 「精神複製機能」は機械学習の機能だ。 ユーザーの思考や記憶をもとに、AIが人格をコピー。メタバースでユーザーの代わりに活動し、ユーザーの睡眠時に記憶を統合する。これにより、忙しい人でも24時間ゲームを遊ぶことができる。仮想世界で第二の人生を送ることが可能になっていた。 69305494-b853-41e6-91b6-19f5bfec4008 紅星は怪訝な表情でナビチョーカーを見つめる。 紅星(このデバイス・・・いくらなんでも危険すぎないか?実質、年中無休でゲームをしているわけだろ。みんな、本当に大丈夫なんだろうか?) f166b673-e424-4a2a-8e73-a8e982a87dc8 映画の中では、人の魂は消えさり、残された肉体はAIが動かすというオチが待っていた。人類は知らず知らずのうちに、AIに置き換わっていたのだ。
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