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システム課の曽田さん離婚したんだって。
給湯室で珈琲でも入れようと来てみれば人の個人的な話題を曝け出し面白おかしく話している人達にため息が漏れる。
えぇ。
確かにもう私の名前は志水に戻ってますよ。
曽田という名前はわずか2年のもので、馴染む前に元の名前に戻った香織はこんな事なら仕事は旧姓のままにしとけば良かったと後悔した。
旦那である曽田は仕事上で知り合った人で、物腰が柔らかく強引にあれこれしない所が好感が持てこんな人と結婚したら穏やかな毎日なんだろう。そう思って人生の大きな決断をした。
だが、なんていうか。
確かにお付き合いしてる時から
あれ?と思う事はあった。
そういう空気になっても香織ばかりを優先して終わる。曽田が最後まで終わる事は数えるほどしかなく、そういう欲がないのかな?
とは思っていた。
まぁ、大丈夫だろう。
結婚すればずっと一緒だし。
たまにしか会えない事や彼の仕事が多忙な事も知っていただけに、あまり深くその事について考えなかった。
だから、彼がそっち方面は出来ればしたくない。という爆弾発言を結婚記念日1年目あたりでブチこんできた時は驚くよりも、あぁだからか。と妙に納得したのだ。
表面上は何もないような風に互いに暮らしていたがやはり微妙なズレは修復出来ず、結局わずか2年で結婚生活は破綻したのだ。
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