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話が逸れましたね。記者を志したのは、当時見ていたサブスクのドラマです。ほらあれですよ、「████████」。████主演のやつ。知らないんですか? あの女優の。遅れてますよ、本当。そんなだから老害って言われるんですよ。
えっと、何の話でしたっけ? ああ、そうだ。ジャーナリストが主人公でね。とはいっても捻ったものじゃなくて、政治家や官僚の不正を暴いていくっていう王道の勧善懲悪ものですよ。でもね、いかにもな悪者がバッタバッタと斬られていくのは、やっぱり痛快ですよ。
そうしてドラマを見ていくうちに思い始めたんですよね。もしかしたら公務員になるより、”こっち”側になった方が世の中を変えられるんじゃないかって。そもそも僕が問題を問題と認識したのは、ニュースだったわけだし。そう考え始めると、報道がめちゃくちゃ大事な仕事だなって思うようになったんです。
まあ、理由はもう一つあって。主演の██ちゃんが可愛くてね。ずっと推してたんですよ。██ちゃん目当てっていうところは否定できないですね。それに、こういう世界に身を置いたら、いつか██ちゃんに取材できるかもしれないでしょ? 夢が広がりますよねえ。
あのドラマ、もう見られないんだろうなあ。
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