雪の恋に終止符を

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「あ、厚川くん……」 「雪谷さん……」  厚川くんに、手紙を書いた。  私の精一杯の気持ち。 「これ、読んで」 「……」  厚川くんは、じーっと私が差し出した手紙を見つめる。  受け取って、くれないのかな。 「……ありがとう」 「あっ……」  片手でひょいとつまみとると、厚川くんは柔らかい雪みたいに微笑んだ。触るととけてしまいそうだった。
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