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「いけません、松風さま・・・・」
シマナミは両手で盃をおさえ
「香桜さまがいらっしゃいますので、ご勘弁くださいませ」
と、畳に指をつき頭を下げた。
すると、松風はその畳についたシマナミの手に自分の手を重ね
「そなたは幾つだ?」
と意味ありげに聞いた。
「16でございます」
「で、あるか・・・・」
と、シマナミの腰に手をまわし引き寄せた。
「おやめください。松風さまっ」
シマナミは身体をよじり、逃げようとするが、松風は体格もよく力も強い。
子供のようなシマナミに彼を制止する事などできはしないのだ。
「良かろう良かろう・・・ワシをただ一人にしておく香桜が悪いのだ。そなたもワシも何も悪くない。引け目を感じる事などあるものか!」
と、シマナミを畳の上に押し付け、馬乗りになる。
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