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侵略者たちが地球へやってきたので異世界避難した俺。
あっという間に10年がすぎ、俺は32歳になった。
今日、やっとダンジョンでスキル10倍のレインボールをゲットした。
数年前にスキル10倍のレインボールをゲットしていたので、これで俺のスキル【筋肉】は合計1億倍になったのだ。
1億倍筋肉の効果で俺は光速を何倍も超えて動けるようになった。
で、時空を超えて自力で異世界から地球へ帰還することができたのだ。
地球へ帰還すると、俺は20歳くらいの姿に戻っていた。
ウラシマ効果ってやつなのか?
光速を超えて動ける会長さんも、異世界から地球へ戻ると若返ると言ってたし。
地球から異世界に行くときは若返らないのだけど、不思議なもんだ。
異世界での1年間は地球時間で1時間らしい。
なので、異世界に10年間いても地球に戻ると10時間しかたってないのだ。
俺は自宅マンションでお茶をしている両親と対面した。
どこに逃げても無駄だろうと、俺の両親は自宅にいたのだ。
探す手間がはぶけて良かったよ。
「久しぶり」
「氷狩? 異世界に行ってなかったのか?」
驚く父さんと母さん。
俺は説明した。
「光速を超えて時空を超える。そんなことが」
驚く父さんと母さん。
「まあ、これで侵略者たちを倒せるかもしれない」
「本当か?」
「たぶんね。無理そうなら父さんたちを異世界に連れていくよ」
「そうか、分かった。無理はするなよ」
「うん」
で、俺は満を持して侵略者たちと対峙したのだが。
結果、簡単に倒すことができた。
侵略者たちのどんな攻撃も俺は痛くも痒くもない。
攻撃してくるのはロボットや宇宙戦艦みたいなのばっかりだったので、抵抗なくぶち壊すことができたのも良かった。
人型生命体が襲ってきたら……まあ、正当防衛で殴って倒したな。
そして、地球は地球外侵略者たちから植民地化されるのを免れた。
地球外侵略者たちを倒すのは、俺は無料ボランティアで良かったけど、妻のみるくさんが「各国からお金をもらいましょう」と。
俺は人見知りだし、そんな交渉は得意じゃない。
異世界にいるみるくさんを地球へ連れてきた。
世界各国の偉い人たちと交渉するみるくさん。
当たり前かわからないが、世界各国の偉い人たちは俺に金を払うのを拒否した。
まあ、俺が敵のロボットや宇宙戦艦みたいなのを倒した証拠はないもんな。
みるくさんは得意な空間魔法を使い、適当に世界各国から金銀財宝を徴収した。
ついでに、嫌がらせで世界各国の核兵器とか戦闘機とかの武器を太陽へ移動させた。
俺が地球で敵を倒したりしていた時間、異世界では10年以上がすぎていて、その間にダンジョンでみるくさんはスキル100倍のレインボールをゲットしていたのだ。
空間魔法スキルを100倍にしたみるくさん。
その空間魔法を使い、地球各国の金銀財宝とかを没収しながらそれを対価にし、世界各国の核兵器や戦闘機、戦艦や銃火器とかを太陽へ移動させたのだ。
1年くらいで地球にあるだいたいの武器を太陽へポイした。
「これで少しは地球も平和になりましたね」
「うん」
みるくさんと夫婦喧嘩したら俺も太陽にポイされそうだから、みるくさんとは喧嘩しないようにしようと思う俺だった。
【 終わり 】
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