失恋同盟

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 失恋同盟の雪だるまの写真をスマホで撮って、私も家に帰ることにした。さっきトモくんが触った髪に触れた。心臓がどきどきして、そしてふ、と肩の力が抜けた。  ああ、楽しかったな、と思った。  トモくんは、家に帰っただろうか。それとも、誰かと思い出を作りに行っただろうか。それとも、まだ一人で、あてもなくどこかを歩いているかもしれない。  ざく、ざく、と歩いていた私の足音が止まる。  一度だけ後ろを振り返って、そして、家に向けてまた歩き出した。  風邪をひいてはいけない。私は良い女で、きっとすぐに彼氏も見つかる。だから、笑って、胸を張って歩いていかないといけない。  白い雪道に、私の足跡が続く。その上から、また雪が降り積もる。  雪はまだ、やむ気配をみせない。
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