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「そう。その怖いっていう、自分の気持ちをちゃんと認めてあげよう。無理に戦おうとしなくていいんだよ」
「でも、それってさ、カッコわるくない?」
「時間が経って、分かることもある。芋虫は、待てばちょうちょになる。今は弱虫な自分も、待てば自分の行きたかった場所へ行けるんだ。それまではゆっくり成長すればいい」
蓮に諭す小安の言葉もまた、美里の心に沁み入った。彼もまた、そんな人生の壁を乗り越えてきたのだろうか。
美星を引き取ってから、伯父一家がうまくいかなくなったのは事実だ。彼らもまた、急に現れた美星を、どう扱っていいか分からず怖かったのかもしれない。
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