選んだ責任を取るのは自分自身

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「……私でも、歩叔父さんみたいに……何かになりたいなんて、思える日が来るのかな」 「さあねぇ。ああ、そうだ。じゃあミチルとユメ。ひとつゲームをしましょう」  歩は未使用のノートを一冊テーブルに出した。 「今からそこの商店街に出て、出会う人に『子どもの頃の夢と今の職業』を聞いてらっしゃい。三十人に聞いて戻ってこれたら、ご褒美にいいものをあげる」 「…………そのゲームになんの意味があるんですか」 「意味なんてクリアしてから考えなさい。クリアしないとご褒美の内容は教えないし、見せないわ。けれど、きっと二人が探すものの役に立つわ」     ミチルとユメは顔を見合わせ、頷きあう。 「……そのゲーム、乗ります」 「うん。あたしもやってみる」  歩がゲームを提案してきた理由はわからないし、ゲームの意味もわからない。    わからないけれど、きっと迷っているミチルたちのためになることなのだと思った。
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