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決めた。
迷惑をかけないよう……非オタのジョシュア様に気持ち悪がられないレベルの、強火。
ストーキングNGお触りNG。
清く正しいオタクでいよう。
「わたくしの望みは…………今日、ジョシュア様とお会いしたことで、ようやく進むべき道が見えてきたように感じます。これがわたくしの選ぶべき道だったのです。
わたくし…………ジョシュア様にはお心のままに突き進んでいただきたいと思います。ジョシュア様、どうぞ、迷わずお進みください。……わたくしはわたくしで、推しごとを頑張りますね。そう決めました!」
一番近くの特等席で、ジョシュア様の推し活を楽しもう。
正しく断罪されるその時まで、熱烈に。
(あ、でもこれじゃ、ただの宣誓か。高位貴族っぽく喋るの難しい。望みね、うーんと……)
「……ですので、わたくしの望みは……許される限り、ジョシュア様を知ること、でしょうか」
「……わたしを……?」
誕生日はいつだろう。好きな食べ物や色、苦手な動物は……。
「はい!
……あの、早速で申し訳ございません。もしよろしければ、ジョシュア様のお望みも、聞かせていただけませんか……?」
前世二次元オタクだったわたしには、ナマモノを推すノウハウがない。
でも確か、声優にハマった友達と、2.5次元俳優にハマった友達がいたはずで、彼女達は、推し本人はもちろん、推しの夢を本気で応援していた。
「わたし如きに振り向くような男はいらない。わたしなんか目にも入れず、全力で進むのを応援したい。ある意味究極の片想い」とかなんとか言っていたような。
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