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中学のときの部活の後輩。
当時から自身の性自認が同性であることを自覚していた櫂は部活の同級生と密かに交際し、静まり返った部室で度々情事に及んでいた。
もちろん遊びのつもりで。
そんなある日、慎文に行為を見られたのをきっかけに奴との関係が始まった。
慎文は部の中でもイケメンの類であったが、見た目に反して輪の中心にいる人間というよりかは、大人しく周りに混ざっているタイプだった。
元々、真面目だけど押しに弱そうなタイプだと踏んでいたが、案の定櫂と同級生の行為を見ていたことを揺すって脅しては、口止めとして強引にコトに及んでやれば、直ぐに折れてくれた。
何も知らない慎文との相性は想像以上に良くて、櫂自身が慎文の身体にはまっていくのは時間がかからなかった。
回数を重ねる度にただ単純に欲を満たすだけではなく、慎文自身の恋愛事情の相談も受けるようになっていた。
それは事後の慎文が毎回浮かない表情をしているのが気になったからであった。
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