完全な卑怯者になれたら楽だったのに
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僕は、ななこ先輩の恋を応援していた。 その応援の一環として、福田先輩に探りを入れていた。 そうやって、探りという名の会話を福田先輩としている中で、 気がついてしまったのだ。 福田先輩は、1年生の女の子と付き合っているって。 僕と話した後、必ずその1年女子と話していた。 その子に向ける福田先輩の目と、 その子が福田先輩に向ける目は、 奇しくも、恋バナをするななこ先輩の目と同じだった。
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