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第2話 スーパーマーケットで若妻気取り
「ねえ、大根はちゃんと葉っぱ取ってね、ゴミが増えるから。 それから納豆は無理だからカゴに入れないでね。 あら、トーイ肩にゴミが付いてるわ。 取ってあげる。」
「ああ、サンキュー。 優しいところも有るんだね。 じゃあ好きなお菓子買っても良いぞ。」
「トーイ、それって小さい子供に言うことじゃないの? 失礼しちゃうわ。」
「ああ、ゴメン。 なかなか馴染めなくてな、JKと一緒に買い物とかな。」
「そうかあ、オジサンにとってはJKって珍しい訳だ。 ほら、JKと手を繋ぐ? 良いんだよ、ハイタッチも出来るし。ハハハ。
ところで、今夜は献立何にする? 死んだお母さんからの秘伝の肉ジャガあるんだけど、トーイ食べる?」
「秘伝っていう言葉には弱いわ。 JKの作る肉ジャガもだけど。」
「ねえ、そんなにJK好きなんだったら、制服のまま膝枕してあげよっか?」
「ハハハ、冗談でも嬉しいわ。」
「じゃあ、本菜は肉ジャガで、デザートは私って事ね。ハハハ。」
「結構、本気なのかな?」
「うん、お母さん死んで、他に行く所無いんだよ。 トーイ、面倒見てよ。」
「あ~、それシリアスなやつ? 俺は良いのに。 京子の事、大切に思ってるよ。」
「あっ、ヤバい。 もうデザートの展開に成ってるわ。 でもお願いします、トーイ君……。」
「ちょっと聞いてみるんだけど、何故トーイと呼ぶ?」
「ああ、大山敏樹(おおやまとしき)だから。 それにオモチャみたいだから。」
「そうなんだ。 オモチャみたいかな? ハハハ。」
「うん、私、トーイには警戒してないよ。 一緒にお風呂入っても良いし。」
「いや、さすがに年頃の女子は父親とは風呂に入らないでしょ、本当なら嬉しすぎるんですけど。ハハハ。」
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