君とお茶を

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 ある森に、甘いお菓子が大好きな魔法使いがいました。 「最近もしっかり運動したつもりだけど……また食べすぎてしまった。魅力的なお菓子たちが、僕を誘惑するからだよ」  体のためにも控えよう、そう思っていてもついつい……  魔法使いは甘いお茶と甘いお菓子が、どうしてもやめられません。  たった一人でいる寂しさのあまり、夢中でいられる甘いお菓子をすぐに口に運んでしまうのでした。  ある日、森に女の子がやってきました。  きっと近くの村から来たのでしょう。  魔法使いは久しぶりの『お客さん』に、ドキドキしながら話し掛けます。 「はじめまして、お嬢さん。この森に入ってくるお客さんなんて珍しい。どうしたのかな?」  しかし女の子は驚き、魔法使いの姿を見ると逃げていってしまいました。 「驚かせたつもりは無かったのにな……」  魔法使いは落ち込みます。  そして、もう女の子はきっと来てくれないだろうと思いました。
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