隣の席の地味子がおれの推し

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 渋木と連絡先を交換したその瞬間、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴る。 「じゃ、じゃあ、植田くん。また後で」 「ああ」  そそくさと自分の席へと戻る渋木を見ていたら、横から伸びてきた手にコツンと机を叩かれた。  隣を見ると、マリンにゃんがきらきらと輝く綺麗な笑顔を浮かべていた。 「やったじゃん」  そう呟いた彼女に、おれは「おう!」とデレデレとした、怖さなんてひとつも感じないニヤケ面で返したのだった。 《終》
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