パーティーから追放された最強壁職、黒ギャル魔法使いとペアを組む

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*****  ――五年後。  ぼくはじゅうぶんな貯えを得て、メグを連れて田舎に戻った。  買い上げたりんご農園での仕事が、ぼくの一日になった。  今年もぼくは、赤く実ったりんごを摘む。  その様子を、草の上で膝を崩しているメグが眺めている。  大きくふくらんだおなかを撫でる彼女は、とても優しい目をしている。  ぼくはメグみたいにかわいい女のコがいいなと思っている。  メグはぼくみたいに大きな男のコがいいなと思っている。  ぼくは首に掛けているタオルで額の汗を拭いながら、メグの隣に腰を下ろした。  「異世界も悪くないね」  時折、そんなことを言って、そのたびメグは優しく微笑む。
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