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表紙
今日頼まれた仕事。その内容を聞かされた瞬間に、あの頃が浮かんできた。忘れたくても、忘れられない後悔しているあの頃のことを思い出してしまう。
そして、家に帰ると実家から持ってきた卒業アルバムに手を伸ばした。それが視界に入ると、手に取らずにはいられなかった。あの頃の記憶が詰まったそれを見ずにはいられなかった。
もしかしたら、卒業アルバムは、実家に置いておくべきものかもしれない。
それでも、僕の親が開いているのを見たことはない。実家にあっても、物置部屋でただ積まれているだけだと思う。だから、こうして連れてきた。
ここには、僕の青春が詰まっている。と言ってもあまりいい思い出はない。何なら、あまり思い出したくない暗い過去が詰まっている。淡い色のケースに入った暗い色合いの卒業アルバムのように、一見すると淡い青春で僕の後悔が包まれている。
これを、ここに持ってきたのは、あれを暗い過去にしてしまった自分自身への戒めなのかもしれない。
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