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妊娠が分かったのに、食事をしなくなった玲ちゃん。 「病院に連れて行け」 煌弥の指示で、玲ちゃんを産婦人科病院に連れて行った。 中に入らず、白のBMWの助手席に乗り、玲ちゃんが産婦人科病院から出て来るのを待った。 産婦人科病院は、個人病院。 総合病院なら、病院の中まで一緒に入るが、個人病院だから、一緒に入る事はしなかった。 それに、数時間待つのは仕方ないと思った。 だけど、看護師が出て来て、病院の玄関にかけてあるプレートを〈診療時間外〉に変えたのを見た俺は不思議の思い白のBMWから降り、看護師に声をかけた。 「貴島の者ですが、緒方玲は具合が悪いのですか?」 前に組の医者に診せた時に『妊娠だ』と言われた。 妊娠初期は、体調が崩れやすいと聞いている。 だから、問い掛けたが、看護師は、俺が思っていなかった事を口にした。
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