8人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあさっきの話の続き。
もしここから出られるとしたら、
キミは改心する?」
「改心ねえ」
言葉の意図が掴めず曖昧に微笑むと、
彼に舌打ちされた。
「そこは改心します、でしょ?」
「舌打ちする神様なんているかって」
「全く‥‥これじゃ迂闊に助けられないよ」
「そんなことができるならさ」
俺はその場に胡座をかき、彼を見上げた。
「地上に返してくれよ」
「ちゃんと改心する?責任があるんだ」
「するする」
そう言いながら、
改心する気持ちなんかさらさらなかった。
最初のコメントを投稿しよう!