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「僕‥‥誰ともキスしたことないんだ。
だからできれば川瀬くんとキスしたい」
「ちょっと待て」
「何」
「あんた、また迷い込んだって言ったよな?
ここに落ちてきたのは俺だけじゃないはず。
そいつは何をして地上に上がった?」
「上がってないよ」
「えっ」
「僕は普段、ここにはいない。自由自在に
山を巡回してる。監視カメラで確認して、
助けてあげたい人だけに近づいて、
チャンスを与える。でも成功率は、
今のところゼロ。あとは屍になるまで放置」
「‥‥マジか」
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