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俺は、このまま死ぬのか‥‥?
大学にも行きたいし、
たくさんバイトして
大好きな服や靴を買いたい。
それに俺はまだ恋人もできたことがない、
全てはこれからなのに。
全部、全部、諦めなきゃならないのか?
「誰か!いませんかっ!助けてくださいッ」
何度も天井を拳で叩き、声の限り叫ぶ。
きっと佐橋や秋津たちが助けに来る。
こんなところで死ぬなんて絶対に嫌だ。
「あの」
不意に耳元で声がして、振り返る。
「え」
人ひとり立つだけのスペースかと
思っていたが、俺の隣には同じくらいの
年齢の男子が微笑んでいた。
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