Daydream〜初恋〜

9/22
前へ
/22ページ
次へ
「僕がその山の神だとしても、 そんな勢いの言葉を吐けるのかな」 「んな訳ないじゃん。まだ暑いのに、 ダウンジャケット着てるような同世代が」 俺はイライラしながら 彼の胸を一突きすると、息を吐いた。 「あー、死にたくない」 「誰だって死にたくないよ」 不意に、彼が俺の腕を取った。 「こっち、広いから来て」 彼に言われるまま、数歩足を進ませる。 さっきまで狭いと思い込んでいた空間は 彼と2人で過ごすには充分の広さを 保っていた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加