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富永は暗い顔をしてつぶやいた。
いちいち人に同情をさそうやつだと太一はため息をつく。
「お願いします! 家の中のことはすべて僕がします! だからここにいさせてください!」
さっきは1日だけと言っていたはずだけれど、やはりずっとこの家に居座るつもりだったみたいだ。
他人が家にいるとわかっていながら入り込み、勝手にテレビまでみていた男なのだからそれくらい図々しくてもおかしくはない。
太一は腕組みをして唸り声を上げた。
正直男のひとり暮らしだとすぐに部屋の中が汚くなる。
家事をする手間が省けてキレイな空間で生活ができるというのは魅力的なことに感じられた。
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