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太一が朝食を食べている間にお弁当が包まれ、さらには洗濯機が稼働しはじめた。
急に生活感が出てきた自分の家に戸惑いながらも、冨永に見送られて家を出る。
自家用車を運転しながらまるで夫婦みたいだなと、太一は苦笑いを浮かべたのだった。
☆☆☆
正直冨永の料理を警戒していなかったと言えば嘘になる。
もしかしたら毒が仕込まれていて、外出中に急に息苦しくなって倒れてしまうかもしれない。
が、そんな不安は的中しなかった。
冨永が作った弁当もただおいしいだけで体調に異変は感じられなかった。
拍子抜けするとういか、なんというか。
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