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「神山…、でん、き」 電気がついてちゃ恥ずかしい。 神山は不愛想にん、と返事をして電気を消す。 時間が経つと同時に、慣れてくる目。 神山が上にいるのが、漸くして見えてきた。 「長澤」 名前を呼ばれて、また重なる唇。 さっきとは違ってただ触れるだけのキス。 あの頃の私たちにはなかった、行為を今しようとしている。
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