40/42
前へ
/310ページ
次へ
「長澤…長澤、っ」 優しい声で私を呼ぶ。 まるで彼女なんじゃないかと勘違いさせるようなそんな優しい声で。 「お前、俺のこと好き?」 その言葉に、神山の手が止まり私は目を見開いた。 「…え、」 「や…、なんでもねえ」 絡み合った目線がすぐに、外される。 なに、なに。 なんで、どうしてそんなこと。 「神山―…」 「もう、黙って」 切なそうな顔で、どうして―…
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加