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ごめん、ごめんね。 「ごめ…っ」 ―「美羽―…!?」― すみれの声が、聞こえる。 あぁけどもう、もう、もう遅いや。 ごめん、ごめんね。ごめんねみんな。ごめん、神山。 目の前から姿を消すのはこんなやり方じゃ、なかったんだけど。 でもきっとこれで、あなたは楽になってくれる。よね。 ―「美羽…っ!」― すみれの声と共に激しいクラクションと眩しい白い光が 立ち竦んでいた私を、ゆっくり包んでいった―…
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