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「本当にいいの?一緒に帰らなくて」 「うん。大丈夫。 下で待っててくれているみたいだから」 退院に駆けつけてくれたおじさんとおばさん。 まだ、お父さんお母さんと呼ぶことは出来ないけど最初の頃よりかは心を開いて話せるようにもなった。 「気を付けて帰ってくるのよ」 「ありがとう」 じゃあ、と言って先に帰っていく二人の背中を見送り私も自分のカバンを持ちロビーへと向かう。 「美羽!」 ロビーの、片隅。 ソファに座っていた彼が立ち上がって私の名前を呼ぶ。
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