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「いいよ。美羽のはじめてを一緒に作って行こう。そして一緒に新しい思い出を増やしていこう」
「あ…」
「俺はそうやって、これから先も美羽と一緒にいたいな」
優しい、声。
優しい、手。
なんで、どうして
この人はこんなにも優しいのだろうか。
今まできっとたくさんの思い出が私と理人さんの中にあったのかもしれないのに
それを、無理に思い出さなくていいと
新しく作ってけばいいと
彼は言ってくれた。
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