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北村のペースに流されたらきっと私は、私の力じゃ敵わない。
いやもう今の時点でも敵わないんだけどさ。
「どうしたの?帰んないの?」
帰るよ
帰るから、離して。その手。
あぁ、もう―…
一人、列を離れてしまったから
私たちのことなんて気づいていないみんなはさっさと二次会の場所へと足を進めてる。
どうすることもできない。
きっとこのまま北村のペースに流されてしまうんだ。
もう、抵抗する方が疲れた。
お酒も回るし、正直早く寝っ転がりたい。
クラスメイト、だし
もっといえば、元カレだし
一回くらい、いいのかな。
そう思って体の力を抜くと、私を支えるようにして北村は歩き出す。
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