12人が本棚に入れています
本棚に追加
んぅ…ゆっくり起き上がると
窓辺に座りながら、外を眺める水神様がいた。
あたし
弥嵜 空菜
「おはようございます…?」
彼がいる窓辺に向かい
空を見上げると、まだ夜だった…
水竜様
水神ノ尊
「嗚呼…起きたか、私の愛しき妻よ。
おはよう…確かに、もう朝ではあるのだが
なにぶん、ここは常夜の都だ。
朝でも、夜のままなのだ。」
なるほど…静かで良いかも♪
あたし
弥嵜 空菜
「そういえば、あそこにある
水中洞窟、ぼんやり光ってますね。」
水神様は窓辺から降りて
あたしの隣に並び、腰をキュッと抱き寄せられる//
水竜様
水神ノ尊
「気づいたか、さすがだな。
そなたはあそこから来たのだ
朝かどうかは、あの穴から入ってくる
ほのかな光で分かる。」
あそこから出たら
あの観光スポットに戻れるって事ね…
あたし
弥嵜 空菜
「水中洞窟…ですもんね。
さっき、半魚人達が入ってきましたけど…」
水神様は、頷いた。
水竜様
水神ノ尊
「さっきの半魚人達は、人畜無害だ…
好奇心だけで、あの水中洞窟を
突破してきたようだしな。
ああ、そうだ…腹は減っているか?」
そう言えば、空いてきたかかも…
最初のコメントを投稿しよう!