11人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
あたし
弥嵜 空菜
「ぁ…えと…///」
わりと、男前ね…//
水竜様
水神ノ尊
「ふむ…」
あ、もしかして…
困らせちゃってる、かな…?
あたし
弥嵜 空菜
「そ、その…あたしで、良ければ…
つ…連れていって、ほしくて…///」
水神様は嬉しそうに
微笑んでたけど、諭すような顔になる。
水竜様
水神ノ尊
「私の妻になると、こちらで
暮らすことが出来なくなり…
そなたは、行方不明という
扱いになってしまうのだが
本当によいのだな…?」
両親は、あたしが15歳の時に亡くなってるし
彼氏も友人も、身よりも、誰もいない…
あたしは、力強く頷く。
あたし
弥嵜 空菜
「はい!かまいません!」
水神様はひとつ頷いて
柵の向こう側から手を、差し伸べてくれて
あたしは、その手に自分の手を重ねる。
水竜様
水神ノ尊
「その決意、気に入った
共に、常夜の都へ行こうではないか。」
水神様に手を握られた瞬間
温かい水に、全身を包まれて
まどろみに沈む………
最初のコメントを投稿しよう!