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その先は、洞窟になっていて
滝の上にいることが分かったんだけど
滝の落下速度を無視した水神様は
ゆっくりと滝壺に落ちていく
なんていうか、すごく不思議な気分…
滝壺で、その姿は人のものに変わり
先ほど着ていた、藍色の和装は
白い和装に変わっていた!
水竜様
水神ノ尊
「そなたは、今から私の妻だ。
私の角から作りだされた
誓いの指輪を、そなたに…」
片膝立ちになった、水神様
左手の薬指にぴったりな、指輪をはめられた…//
あたし
弥嵜 空菜
「水神様…//
あたし、どこまでもついていきますっ」
彼は微笑んで、抱き寄せられ
そのまま、唇を奪われ目を閉じていた…//
水竜様
水神ノ尊
「…」
何度も重ねられる熱い唇に
とろけそうになる…///
あたし
弥嵜 空菜
「っ…//」
か、体が…甘くしびれてきた所で
その唇が、そっと離れた///
水竜様
水神ノ尊
「ちゅ…おっと、すまない…
誓いのキスは、ここまで
深くなくてもよいのだったな//」
至近距離で見つめられる…//
あたし
弥嵜 空菜
「…//」
水神様の姿が
人のものから、本来の水竜の姿になって
いつの間にか、その背中に乗っていた!
水竜様
水神ノ尊
「滝を登り、私が住む場所へ案内しよう。」
重力を無視して、滝を登っていく!
あたしも…ずり落ちず
安定した位置にいて、ほんと不思議ね…
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