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その昔、三匹の大きな蛇が居た。
呪いを振りまき闇で覆い毒で人間を殺してきたのだと言う。
その三匹は三人の村人に呪いをかけ恩恵を与える代わりに我々に尽くせと言ってきた。
その、家の一つがステリの所で代々毒を扱う蛇使いらしい。
しかし、その三匹の蛇は人間の手に余るとして力のある魔術師達が封印した。
その蛇は神が作り出した物か人が作り出した物かは不明らしい。
封印されていても時折囁いてくる時がある。
ー我々に尽くせーと。
しかし、高い魔力が宿っていることから悪用しようとしている者も少なくないらしい。
それが、国や貴族など色んなところから狙われていると聞きレサイアは結界を貼っておいた。
「なんだ、その邪神のようなエピソードは強制的に従わせてるようで自由にさせてるじゃないか意味が分からない」とノルは眉間に皺を寄せると「時が来たら村を破壊しあの蛇の言いなりになるのかもしれない。そうなったら」とステリはと言葉を区切った。
「大丈夫ですよ。ノルさんや他にもいろんな魔術師がいるんですから蛇を倒すことになってもステリさんを助けます」
そうレサイアが満面の笑みを浮かべながら言うと「お前と死霊術師に感謝する」そうステリと話していると村へ戻って来た。
「ノル!」アリシアが家から飛び出してきてノルに抱き着いてきた。
「連れて来てくれてありがとう」と言われノルは少し満足そうな笑みを浮かべた。
ラサルの家に入ると依頼した本人が待っていた。
「少し外に出てくれないか?」
ノルがそう頼むとみんなは出ていくと「僕と二人っきりになるなんてなにか聞きたいことでもあるの?」
そう聞いてくるとノルは目を鋭くするとラサルの胸倉に掴みかかった。
「殴られたくないなら今すぐ古い文献をかき集めてこい。アイテム的ななにかかと思ったらなんだあれは」そうノルが文句を言いながらソファーへ腰掛ける。
ラサルに古い文献や本など持ってこさせるとページをめくる。
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