愛の薬

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ラサルが家を飛び出しアリシアに自分の秘めていた気持ちを打ち明けて家へ戻ってきた。 テーブルには一枚の紙に結婚式をあげるなら呼んでくれ弟子が参加したがるだろうからなと書かれていた。 「報酬を受け取らずに帰っちゃって」とアリシアがクスクスと笑うとラサルは思い出したようにハっとすると「ステリに頼んで届けに行かせるしかないかな」と困ったようにラサルは笑っている。 ソファーに座るとアリシアとラサルはそっと手を繋ぐ。 「ラサルって神宿りなのよね?」とアリシアが聞くとラサルの金色の瞳がこちらを見る。 「ケツァルコアトルだよ。水や農耕の神って言われてる」 蛇の姿に羽根が生えた神で遠い昔に天から降り農耕を教え文化や知識を教え色々と教えを解いていたらしい。 「その神だからここの村に?」 アリシアはステリの事や村の装飾が蛇なのを思い出すとよそ者が村の長をやってくれなんて普通は有り得ない。 ジメジメとする環境で知らない場所だがラサルが居るなら安心だろう。 「これから、よろしくね」 アリシアが微笑むとラサルは顔を赤くするがこちらこそと微笑む。 ステリが家にやって来ると報酬をノルに届けるように頼みステリが直ぐに出かける。 ノルの家の洞窟に向かい歩き出す。
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